新作長篇『生存賭博』が発売になりました。その他、近著まとめ

【新作長篇】「生存賭博」【発売しました】

というわけで、先日4月28日に久しぶりのオリジナル新作長篇『生存賭博』が新潮文庫nexより刊行となりました。

 

生存賭博 (新潮文庫nex)

生存賭博 (新潮文庫nex)

 

PSYCHO-PASS』ノヴェライズシリーズであったり、短編のアンソロジー収録などはあったものの、オリジナルでの新作長篇というのが、デビュー作の『パンツァークラウン』以来、実に三年ぶりとなってしまいました。

長らくお待ちくださっていた皆様の手に届けば幸いです。

さて、本作については、発売から間もないこともあり、ネタバレにならない範囲で内容紹介を。

生か、死か。その命を賭け、全てを手に入れろ。
二十世紀後半、ドイツ中部の地方都市に突如出現した怪物“月硝子(ディブーム)”。同市に隔離された市民は、五十年の時の中で、人間と怪物の戦いをギャンブル「生存賭博」として娯楽産業化した。賭けで生計を立てる少女、琉璃=A・ミュンヒハウゼンはある日、謎の甲冑騎士が月硝子を壊滅させたことを知る。それは狂乱を貪る都市の崩壊を告げる事件だった……。極限の欲望を描く、近未来エンタメ。

――以上、新潮社サイト掲載のあらすじより。

というわけで、本作は架空のドイツの隔離都市を舞台に、バイオレンス/ギャンブル/サバイバルバトル/肉弾戦+頭脳戦など、デビュー作以来、執筆してきた技術力をすべて注ぎ込んで書き上げたエンターテイメント小説です。また表紙は、hukeさまにご担当いただきました。とても光栄です。

それでは、本書「生存賭博」を、どうぞよろしくお願いいたします。

※なお、本作については暫く後に、あとがき代わりに参考資料や、執筆にあたってのエピソードなどをこのブログでまた書くつもりです。

 

【次作長篇】『磁極告解録』(仮称)【鋭意改稿作業中】

 そして新作長篇が出た直後ではありますが、次作となるオリジナル長篇小説が6月にノベルゼロより刊行予定です。

磁極告解録 (Novel 0)

磁極告解録 (Novel 0)

 

こちらは現在、初稿を仕上げて改稿作業中。架空の昭和時代を舞台にした異能バイオレンス小説といった内容です。

詳細はまた後ほど。

 

【既著】「PSYCHO-PASS」ノヴェライズシリーズ/短篇【一覧】

実は、このブログを一年ほど放置していた間(というか昨年ですが』も、長篇小説が3冊とアンソロジー収録の短編小説を刊行しております。

 

PSYCHO-PASS GENESIS 1 (ハヤカワ文庫 JA ヨ 4-6)

PSYCHO-PASS GENESIS 1 (ハヤカワ文庫 JA ヨ 4-6)

 

 

 

PSYCHO-PASS GENESIS 2 (ハヤカワ文庫JA)

PSYCHO-PASS GENESIS 2 (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 

PSYCHO-PASS GENESIS 3 (ハヤカワ文庫JA)

PSYCHO-PASS GENESIS 3 (ハヤカワ文庫JA)

 

 TVアニメ『PSYCHO-PASS』の本篇へ繋がる前史時代を描く長篇スピンオフシリーズですが、全4巻完結予定で現在、3巻まで刊行。最終4巻は年内には刊行予定です。

1・2巻ではTV1期シリーズに登場した執行官「征陸智己」の青年時代を主人公とし、法制度の大転換期の混乱を描き、3・4巻ではそれよりさらに過去の時代に飛び、本スピンオフシリーズのオリジナルキャラクターである女性麻薬捜査官「真守滄」を主人公とし、シビュラシステム完成の根源に迫ります。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

また、これ以外にもオリジナルの「料理」を主題とした短篇SF小説「未明の晩餐」が『伊藤計劃トリビュート』に収録されております。

 

伊藤計劃トリビュート (ハヤカワ文庫JA)

伊藤計劃トリビュート (ハヤカワ文庫JA)

 

 こちらは第二長篇として予定していたものを短編化したため、いつか連作短編などでシリーズ化したいと考えてはいるのですが、それはまた今後の展開次第ということで。

 

というわけで以上、新作から近著作まで紹介いたしました。

どの小説も全力を賭して書き上げております。興味をお持ちいただけたら、どうぞご一読くだされば幸いです。

 

吉上亮 拝