33度目の誕生日を迎えて

今日2月18日で誕生日を迎え、33歳になりました。

30を過ぎてから「今何歳だっけ…?」と曖昧になることも多いのですが、やはり誕生日を迎えると嬉しい気分になります。

僕は「3」という数字が特に好きなので、「3」と「3」が重なる「33」歳というのは、その数字の並びを見るだけで何だか気分が盛り上がってきます。

前にも増してよい一年を積んでいけるようにするぞ、という所存です。

 

というわけで、誕生日で「歳」を跨いだということで、昨年末は色々忙しく「年」を振り返ることが出来ていなかったので、この機会に。

 

昨年2021年(そして32歳)は、色んな意味で「待つ」年であったなと振り返っています。

書いた小説の刊行を待つ、書いた脚本が映像作品になるのを待つ…作品づくりにおけるたくさんの「待つ」ことが特に多かった一年でした。

そういう事情もあってか、2020年末に来年の発表を予告していた作品の多くが、まだ読者の皆様のもとに届けられておらず、これについては本当に申し訳ない限りです。

 

僕はデビュー作からそうでしたが、とにかく書いたものが書いた途端に世に出る、というスパンで作品が発表されることが続いていたのですが(それだけギリギリまで毎回書いていたということでもあります)、脚本など必然的に書いてから映像作品が放映されるまで時間が空く媒体での仕事も経験しました。漫画原作の仕事も同じです。

 

それだけ多くの異なる作り手と協力して作品を造り上げていく場、というものに自分も足を踏み入れたのだと、最近は考えるようになりました。

 

小説もまた同じで、書かれてなお時間を経て世に発表される作品とは、それだけ多くの方が目を通し、チェックが入り、助言が入る。商業における作品づくりとは、そのようなものだと今さらに感覚しています。

 

書いたものが読者の皆様に届くまでがこれまでに増して時間が掛かってしまうことに心からお詫びしつつ、同時にそれだけクオリティに確信のあるものがお届けできると著者としては考えている次第です。

 

…といった言い訳もしつつ、2021年は短篇などは発表しつつ、長篇については待機状態が続いておりましたが、その分、今年2022年は多くの作品がリリースとなる予定です。

 

まず、すでに発表となっていますが、

4月より地上波放送予定のオリジナルTVアニメーション『ブラック★★ロックシューター DAWN FALL』にて、深見真さん(ストーリー構成・脚本)とともに、ストーリー構成協力・脚本として参加しております。

 

続いて今春、漫画原作・脚本を務め連載に向けて準備をしていたオリジナル漫画作品が、いよいよ発表となる予定です。詳報近日。

 

長らく取り組んでいるSF長篇『ヴェルト(仮)』も現在第一部の改稿目前にて、こちらも今年からシリーズが発表していけるはず。

 

また新たな表現媒体にて、自分が原作・脚本を務めるオリジナルシリーズの制作が進んでいます。チーム全体にとても勢いのある楽しい企画です。発表は夏頃を予定。

 

この他、ゲラのチェック待ちの長篇もあり、こちらも遠からず発表できると思います。

 

いわゆる連載形式での仕事が増え、並走状態で作品づくりに取り組むようになりました。なので、1月から〆切が連続して続き、いきなり苦しい! しかしありがたいことです。

作家は作品を世に発表することでようやく息継ぎができて生きていける職業です。

 

昨年に潜った分の成果が、今年、多く読者の皆様に届けられますように。

33度目の一年を、作家・吉上亮として引き続き精進してまいります。

どうぞご期待ください。

 

2022年2月18日 吉上亮 拝